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一汁一菜を基本にしたシンプルな食卓
毎日の料理が大変という方こそ、土井善晴先生の提唱する「一汁一菜」を試して欲しいと思います。食卓は沢山の料理が並んでいなければならないという思い込みから開放されて、そしてより自由に豊かな食卓に、そして手間もかからない。そんな料理の基本が「一汁一菜です」。
我が家では基本的には妻が料理をしておりますが、時折寝込んでしまうことがあります。そんな時には私が料理をしなければなりません。そんな時にとても頼りになる概念が一汁一菜です。あれもしなければならない、これもしなければならないなんて束縛から解き放たれて、料理が楽しく、大変だなんて思うことがなくなりました。
一汁一菜の基本は、ごはん、具だくさんのみそ汁、漬物です。余裕があれば何か1品でも2品でも作ればいいという考えです。具だくさんのみそ汁は、それだけでおかずもかねるものなので、なにか1品作るのが面倒であれば、ご飯とみそ汁だけでも良いという考え方です。手抜きではありません。それで十分なのです。それが一汁一菜です。
1度この基本さえ飲み込めれば、あとはその場その場の思いつきで、冷蔵庫にある食材を見て、有るもので一汁一菜に整えます。ご飯とみそ汁だけでは、ご飯がすすまないということでしたら、味噌そのものをご飯につけて食べれば、それも立派なおかずになります。
一汁一菜を基本と決めてしまえば、、もう食事作りには悩むことはありません。季節の野菜や、その時冷蔵庫に有るものが具材です。一汁一菜と云う体裁、枠組みだけに従えばいいのです。一汁一菜といっても同じものを毎日食べるという事では無いので、食べ飽きるなんて事もありません。同じコンビニ弁当を毎日食べればすぐに飽きますが、一汁一菜は飽きることがありませんよ。
そしてたまにはパンが食べたいなと云う事も有るでしょうが、その時はご飯の代わりに、パンにしてしまっても良いのです。もちろんパスタだって構いません。どうです、簡単ですよね。
この概念に慣れてしまえば、いつも沢山食卓に料理が並んでいなければならないという思いから脱却する事が出来ます。一汁一菜は形にはこだわっても、中身にはこだわる必要はないのがとても良いです。
より深く一汁一菜を知りたければ、土井善晴先生の著書、「一汁一菜でよいという提案」(2016年刊)をお勧めします。一汁一菜という考えの根本はとてもシンプルです。ですが、その根底に流れている、日本人とは、食事を頂くとはどう云う事なのかと云った、日本の文化や私たちの心の奥底に流れている思想が盛り込まれています。こちらの本は日本の食事に対する思想について多く語られています。具体例が手っ取り早く知りたいという方は、下記に紹介した本をご覧ください。
新刊「お味噌知る。」には具体的なレシピがたくさん
つい先日(2021年10月31日)刊行されたばかりの、土井善晴先生の新刊「お味噌知る。」には、味噌汁と味噌料理の具体的なレシピがとても沢山掲載されています。「一汁一菜でよいという提案」はとても素晴らしい内容なのですが、レシピは少ししか掲載されていません。自分が思うように好きにやればいいと云われても、やはり具体的にどうやればいいのか知りたいと云う人も多いと思います。そんな人には、こちらの本をお薦めします。一汁一菜とは具体的にどうすれば良いか、実際の例をが豊富に掲載されています。
今現在(2021年11月4日)、アマゾンでこの本を買うと何故か582ポイントも還元されてしまいます。実質33%引きです。私も何かの間違いでは無いかと思いながらも購入しましたが、購入後ちゃんとポイントが還元されました。今現在も購入者には582ポイントが付く状態になっています。
「お味噌知る。」を買うなら今がチャンスだと思います。
食を調えれば、生活も整います。そして人生も整います。あなたも今日から一汁一菜の生活を始めてみませんか?
最後に、土井善晴先生の言葉の引用で、この記事を終りにしたいと思います。
「一汁一菜とは、ただの「和食献立のすすめ」ではありません。一汁一菜という「システム」であり、「思想」であり、「美学」であり、日本人としての「生き方」だと思います。
土井善晴著「一汁一菜でよいという提案j
ここまで読んで頂きありがとうございました。