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朝食のシリアルから除草剤が検出される
大手マスメディアの報道では見かけなかったのですが、シリアルやオートミールから除草剤の成分が検出されたと云う報告が出ています。多分世界で一番よく使われている除草剤はグリフォサート。ラウンドアップという商品名なら、聞いた事があるという人も多いと思います。
北海道の民放ラジオのCMではよく流れている、お馴染の除草剤です。根まで枯らすラウンドアップ。その主成分がグリフォサートです。
そのグリフォサートがシリアルから検出されているという恐ろしい調査研究報告が公表されていました。
アメリカの市民団体、エンバイロメント・ワーキング・グループ(以下EWG)が8月に公表した調査結果によると、市販の人気シリアル製品の殆どからグリフォサートが検出されました。
Breakfast With a Dose of Roundup?
WEDNESDAY, AUGUST 15, 2018 UPDATE: A second round of tests commissioned by EWG, published on October 24, 2018, found the glyphosate in every sample of popular oat-based cereal and other oat-based food marketed to children that we tested. See the new results here.
その報告の中身を簡単に説明しますと、スーパーマーケットで極く普通に売られている大手メーカーの人気シリアル、世界的ブランドのオートミールなどから、グリフォサートが検出されるという事です。
確かに検出された数値はアメリカの環境庁や食品医薬品局の規制値以下です。といって、規制値以下だから、それが安全を意味すると私は思えません。本来なら検出されてはいけない物質です。まして発育途中の幼児に与える影響は、どんな微量であれ大きい事は容易に想像出来ます。
リンク:Breaking: Alarming Levels of Monsanto’s Glyphosate Found in America’s Food 食品から危険レベルのグリフォサートが検出される
グリフォサートは本当に安全なのか?
WHOの外部組織である国際がん研究機関は、2015年に発表した報告書に、「グリフォサートは毒性や発ガン性の懸念が有る(原文ではprobable carcinogens)」と記載され物質です。
またカリフォルニア州では2017年に、発ガン性物質のリストにグリフォサートを加えています。
Glyphosate Listed Effective July 7, 2017, as Known to the State of California to Cause Cancer
On March 28, 2017 , the Office of Environmental Health Hazard Assessment (OEHHA) posted a Notice on its website[1] that glyphosate (CAS No. 1071-83-6) would be added to the list of chemicals known to the state to cause cancer for purposes of Proposition 65[2] with a delayed effective date due to the pending case Monsanto v OEHHA.[3] Monsanto’s challenge was unsuccessful in the trial court.
何故製品になった食品にまで除草剤が検出されるのか?
最近の慣行農法の農場では収穫作業の効率化の為に除草剤を使用するとの事です。収穫前の作物に除草剤を散布すれば茎が枯れ、製品の乾燥が進むのでとても収穫作業が効率的になるそうです。除草剤で枯らせてから収穫すると云う事が一般になっているんだとか。それが除草剤が多く含まれる要因になっているそうです。
北海道ではジャガイモの収穫時に、同じ事をしていると以前から聞いていました。まさか穀類にも同じ事をしているとは。
日本はアメリカの劣化コピー国です。いずれ同じ事が日本でも起こります。誰も何もしなければ。
オーガニック栽培のオートミールからもグリフォサートが
また、オーガニックの製品からも、残念な事にグリフォサートが検出されています。有機栽培の農場ではもちろん、除草剤は使用していないでしょうが、近隣の畑からの飛散農薬が検出されているようです。ただ、その数値は、非有機製品に比べると数十分の一の数値になるとか。
リンク:FDN Glyphosate food testing report 2016 食品に含まれるグリフォサート検査の報告
リンク:【アメリカ】カリフォルニア州裁、モンサント除草剤の発がん性を認定。約320億円の賠償命令
リンク:日本で使用が大幅規制緩和された農薬グリホサートで末期ガンになった患者が勝訴!とうとう裏付けられた農薬と発がん性の関係性。
日本で売られているシリアルの原料はアメリカ製
このブログでは具体的な商品名を出しませんが、下記のリンクには具体的なメーカー、商品名が掲載されています。いずれもアメリカの商品ですので、日本で売っている同じ名前の商品でも、内容が一緒かどうかは分かりません。ただはっきりしているのは、日本で売られているシリアルの原料の殆どは、アメリカから輸入されているという事です。
私は朝食にシリアル等は一切食べませんので、どれも聞いた事のない商品ですが、おやつ、お菓子のような物もずいぶん有るようです。どれもこれも朝食用のシリアルなんですね。子どもの場合、より農薬の害が大きいので、読んでいてとても恐ろしく感じます。
リンク:In New Tests, Weed Killer Found in All Kids’ Cereals Sampled 子供向けのシリアルを検査すると全てからグリフォサートが検出
予防原則で自衛するしかない
食品メーカーは、規制値以下だから安全ですと主張しています。農薬メーカーはグリフォサートは安全な農薬だと主張しています。メーカーはこの様に言っているので、大騒ぎする事なく、冷静に判断すればいいのでしょう。危険? 安全? どちらを信じればいいのでしょうか?
私の立ち位置は、「危険性が有るのなら、そのようなものは一切取り入れるべきじゃない」です。ですので、1人静かに、この様なものには手を出しません。
そういった事で、今回の投稿は私の独り言です。1人静かに、もしそういうものを手に取っても、そーっと商品を商品棚に戻します。自分の身を守れるのは自分だけです。
メーカーの要望で農薬残留基準が緩和された
リンク:メーカーの要望で農薬残留基準が緩和されていた|外資の餌食 日本の台所が危ない
日本は世界の流れの逆を行っています。日本の食品の安全性は低くなる一方。農薬の残留規制値が高ければなんでも安全と言えますよね。
メーカーの収益性を上げる手助けはしても、国民の健康を守る手助けはこの国はしません。自分の身は自分で守るしかないのです。24時間働いて過労死したとしても、過労死にならないように法律を緩める国です。
危険なのはシリアルばかりじゃありません。お茶からはネオニコチノイド系農薬が検出されています。
リンク:日本茶(緑茶)はネオニコチノイド農薬のカクテル お茶の残留農薬問題
オーガニック食品を食べている人はガンになる危険性がより低い
オーガニック食品を食べている人は、そうじゃない人に比べてガンになる危険性が25%も低い。閉経後の乳がんの危険性も21%低い。悪性リンパ腫(非ホジキンソン)のリスクは非オーガニック製品を食べている人よりも73%低いそうです。
非ホジキンソンといえば、アメリカの学校の用務員さんが、ガンになったのは仕事で使っているモンサント社のラウンドアップのせいだ、と訴えた原告も非ホジキンソンで苦しんでいた方でしたね。
リンク:学校用務員だったドウェイン・ジョンソンさんが悪性リンパ腫に罹患したのは使用していた除草剤ラウンドアップが原因 農薬大手モンサントに約320億円の支払い命令
ニューズソース:
https://www.ewg.org/release/roundup-breakfast-part-2-new-tests-weed-killer-found-all-kids-cereals-sampled
https://www.foxnews.com/health/popular-breakfast-foods-contain-active-ingredient-found-in-roundup-weed-killer-study-finds
ここまで読んで頂きありがとうございました。記事をシェアしていただけたら有難いです。 東倉カララ