抗生物質の濫用を考える 抗生物質は有用な菌も殺す 1

抗生物質の濫用を考える 抗生物質は有用な菌も殺す

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たかが風邪に抗生物質

風邪に抗生物質は、殆どの場合無意味です。無意味どころか逆に有害な効果をもたらす事もあります。ところが多くの人は風邪に抗生物質が有効だと思っているようです。何にも考えない医者は、たかが風邪に平気で抗生物質を出すなんて事もあるようです。儲かればいいんでしょう。

私が子どもの頃の話ですが(もう40年前の事)、医者はなんにでも抗生物質を出していました。私が風邪をひき38度台の熱が下がらないので親が病院に連れて行きます。する医者は、「じゃあペニシリンを注射しておきましょう!」というのが当たり前でした。

抗生物質は細菌に対して使うものですから、風邪(ウィルス)になんか効果はありません。本来なら細菌検査をした上で、適切な抗生物質を出すべきです。もちろんその当時は、そんな事は何もせずに「じゃあペニシリン」です。

その当時の抗生物質の使い方は、いつもそんなもので、10歳ぐらいまでに何度も、痛いので嫌いなペニシリン注射を打たれた事をよく覚えています。
医者も、ただなんとなく効きそうだからというだけで抗生物質を使っていた時代でした。きっと今もそう変わっていないはずです。

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日本は世界でも突出した抗生物質耐性菌天国


最近知人から聞いた話なのですが、腫れた親知らずを抜く手術の3日前から毎日抗生物質を飲むようにと云われたそうです。もちろん細菌検査なんかしていません。抗生物質を坑炎症剤代わりに使っているのではないかと思います。

抗生物質を予防の為に使用する場合、手術の1時間前に使うという話を聞いた事があります。ところがこの知人の話のように、手術の3日前から服用させる意味は果たしてあるのでしょうか。抗生物質の濫用の疑いが強いと私は思います。この様な抗生物質の使い方が、日本が世界でも稀に見る抗生物質耐性菌天国になってしまった原因のひとつでは無いでしょうか。

リンク:手術での抗菌薬の適正な使用法

リンク:抗生物質の使用における問題

抗生物質の濫用を考える 抗生物質は有用な菌も殺す 2
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よく下痢をして、吐いていた私の飼い犬

抗生物質の使いすぎに注意

これは私が初めて飼った犬の話です。もう20年近く前になりますが、一人暮らしを始めたのと同時にラブラドール犬と暮らし始めました。犬を飼うのは初めての経験で、いろいろと慣れない事の連続です。一番の心配は病気や怪我でした。子供の病気でおろおろとする親の気持ちが、この時良くわかりました。

我が犬の場合で、一番悩まされたのは耳の炎症でした。ある時から耳をとても痒がる様になりました。丁寧に耳掃除をしてはいたのですが始終掻くようになり、しまいには血が滲むほど掻きまくるようになりました。

いくら拭いてやっても、子犬の耳はすぐに黒い耳あかが付着します。これは真菌の酵母が耳で繁殖して痒くなるのです。その事で地元の動物病院に連れてゆくと、耳のふき掃除と、抗生物質が出ました。傷口が化膿するかもしれないから、飲ませなさいとの事でした。耳の痒がりはその後も何度も再発し、複数回抗生物質を飲ませる事になってしまいました。

その犬は子犬の時からよく吐いたり、下痢をしたりする犬でした。軟便が普通でした。病院で診てもらっても、特に異常はないと云われているので、生まれつき胃腸の弱い犬なんだと思っていました。今になって思えば、動物病院に診てもらい、抗生物質を飲ませた辺りから腸が弱くなって行ったように思えます。その後避妊手術をして、その際も抗生物質を飲ませ続けています。

リンク:抗生物質は真菌には効果がない

自家製ヨーグルトで腸内環境の改善

そんな我が犬でしたが、転機が訪れます。10年ほど前から我が家で自家製の豆乳ヨーグルト作ってを食べるようになりました。市販の遺伝子組み換え製品とちがい、天然の玄米につく乳酸菌を培養して作るヨーグルトです。もちろん犬にも同じものを与えています。

そうすると、それまでが嘘のように、犬の下痢、嘔吐がピタリとなくなったのです。便の質もとても良くなり、それはその犬が死ぬまで続きました。豆乳ヨーグルトの菌が、犬の腸内環境を整えたのだと私は思っています。

同じ事が私にも当てはまります。幼い頃は親の言いなりで、たかが風邪を引いた程度でよく病院に連れて行かれました。ただ寝ていれば良くなるものなのに。その際、大概はペニシリン注射も打たれました。

今思えばその頃から私も腸が弱く、よく下痢を起したり、腹痛に苦しむ事が多くありました。因果関係は判りませんが、抗生物質の使いすぎで、必要な菌まで殺してしまった結果、腸内環境が荒れ、腸の調子が悪くなったのではと推測しています。

小学校の高学年ともなれば親の言うことなぞ聞きません。だから11歳ごろからは、風邪を引いたぐらいでは病院に行くのを拒否しました。だから抗生物質はそれ以降投与されていません。その後少しづつ私の腸内環境が回復したようで、成人の頃にはそれほど腸に関わるトラブルはありませんでした。

ところが40歳の頃に再び抗生物質を使う事態が生じたのです。とある感染症にかかり入院しました。その際に数日間抗生物質を投与されました。

今になって気がついたのですが、それ以降私は軟便が普通になり、つい去年パラサイトクレンズで腸内環境を整えるまで、その状態がずっと続く事になるのです。これはもちろん単なる私の推測で、なんら医学的根拠はありません。が、その時処方された抗生物質が、私の腸内環境を再び破壊したのではと推測しています。

抗生物質は細菌感染予防にとても重要。ところが、、、、

もちろん抗生物質はとても大事なものです。手術などの際に細菌感染の予防になり、命を守る薬剤だと云う事は間違いの無い事です。ただ、必要のない場合に、念のためだの、なんとなく、効くかもしれないと云った、無駄な抗生物質の濫用は、耐性菌を作り出す大きな要因です。

本当に大事な時に抗生物質が効かない耐性菌に感染したら命取りです。そんな事態でなくても、健康な人の腸内環境を台無しにしてしまいます。

細菌にしか効果の無いはずの抗生物質を、なんにでも使うと云う濫用に私はとても危機感を持ちます。ひょっとするとあなたの腸の不調は、抗生物質のせいなのかもしれませんよ。腸はあなたの健康を司るとても大事な機関です。腸内環境・腸の健康をを大事にしたいものだと思います。

抗生物質の使用に関してちゃんと医者から説明を受ける事も必要

医者から抗生物質を処方されそうになったら、何故必要なのか、合理的な理由があるのか、きちんと説明を受け、納得する必要があると思います。大事なあなたの体です。

あなたの体を守れるのはあなた。あなたの体を治すのもあなたです。医者があなたの体を守ってくれるわけでも、あなたの病気を治すわけではありません。

多くの人は気がついていませんが、医療、製薬業界というのはとても巨大な産業です。医療産業は、他の産業と同じで、利益の追求の為に存在しています。新自由主義が席捲するこの世界、それは医療産業も同じ事です。より効率的に、そして巨大な利益を追求する為にこういった企業は存在しています。病人が増えれば増えるほど利益の出る業界です。

以上私は医者でもなんでも有りませんので、ここに書き記した文章には医学的な証明はありません。ただ自分の経験した事を書き記しただけです。ですが、何かの参考になれば幸いです。

リンク:「子どもに抗生物質を使ってはいけない」 : デンマークで行われた世界最大規模の調査により、幼少時の抗生物質の使用は若年時の精神疾患と強く関係することが明確に

リンク:★ふかざわ小児科医院の記事;抗生剤(抗生物質)と腸内細菌と子供の病気

リンク:日経電子版の記事:健康維持に大切な腸内細菌 抗生物質や食習慣で乱れ


ここまで読んで頂きありがとうございました。記事のシェアをお願いいたします。 東倉カララ

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