以前市販の納豆を元種にして、納豆を自作する記事を投稿しました。今回は更に1歩進んで、庭にある植物の表面に付いている菌を元種にして、納豆の自作に取り組んでみました。
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庭に生えている植物で納豆を作る
今回使用したのは、エゾウコギの葉です。
なぜそんな試みをしてみようかと思ったかというと、女房の友達の
「納豆の手作りなんて簡単よぉ。庭にある草なら何だって納豆になるのよぉ♩」
の一声を聞いて、それが本当なのかどうなのか試してみようということで試みてみました。
今回利用したのは、我が家の庭の片隅に植えてある、エゾウコギです。たいがいの家にはこんな植物は植えていないと思いますが、どうせやるなら薬効の高い植物から試してみようということでエゾウコギを選んでみました。
ちなみにエゾウコギとは、別名シベリアニンジンとも呼ばれる植物で、朝鮮人参同様の強壮作用のある植物です。北海道では山間部によく見られる植物で、免疫を高め、滋養強壮に優れた効果を持つことで知られています。サプリメントとして、ドラッグストアでも普通に売られています。
自家製納豆:作り方
●材料:
・エゾウコギの葉っぱ 10枚ほど
・乾燥大豆100g
●作り方
1 大豆を水に浸けておきます。豆に充分な量の水を含ませるため、最低一昼夜は水につけ込んでおきます。
2 大豆を煮ます。圧力なべて、約10分ほど煮て様子を見ます。指でつぶれるほどの軟らかさになったら充分です。
3 ヨーグルトメーカーの内容器の底にエゾウコギの葉を敷き詰めます。
4 煮終った大豆をざるに空けて、水を切ります。
5 未だ熱いままの煮大豆をヨーグルトメーカーの内容器に入れます。
6 内容器の大豆の上に、さらにエゾウコギの葉を被せてしまいます。
7 内容器のフタをせずに、布巾、もしくはキッチンペーパーなどを容器の上を覆っいます。これは中身が乾燥しない為にです。ヨーグルトメーカーの外蓋は一部をずらして、完全に密閉しない状態にします。密閉するのは良くないとのことです。
8 あとはヨーグルトメーカーを保温状態にして24時間保温し続けます。
12時間ほどすると、何とも云えない醗酵臭がヨーグルトメーカーから漂ってきます。家中が醗酵臭に満たされます。
丸一日経って、豆の表面に白いものが付着し、糸が引いていれば完成。
エゾウコギ納豆の完成
早速でき上がったばかりの、エゾウコギ納豆をいただいて見ました。今回使用したのは古い乾燥大豆だったため、かなり硬めの仕上がりになってしまいました。
見た感じは納豆そのもの。豆の表面が白い粘膜で覆われ、箸でつまんでみると糸が引きます。これは正に納豆そのものです。
早速食べてみると、今回使用したエゾウコギの葉の味なのでしょうか、通常の納豆に比べてちょっと青臭い味わいがあります。市販の納豆に比べると、納豆臭は軽く、正直な所納豆がそれほど好きでは無い私にとっては、とても食べやすいライトな納豆に仕上がっています。
いつもの様にオリーブオイル、醤油で味付けをして食べると、普段食べている納豆と何も変わりません。庭にある草で醗酵させた納豆ですが、これなら美味しくいただけます。
次回に向けての改善点
今回古い大豆を使用した事と、充分に煮なかった点が、硬い納豆になった理由だと思います。豆を煮る際は、圧力なべで20分ほど充分に圧をかけて、中までしっかりと軟らかく煮た豆にした方がより納豆らしくなると思います。それと保温時間ですが、24時間で足りないようでしたら、更に12時間ほど延長してみるのも良いかもしれません。ただあまり長時間保温するとアンモニア臭が出てしまい、不味い納豆になるのでご注意を。
次回はやはり我が家の庭に自生しているヨモギで挑戦してみたいと思います。ヨモギは乳酸菌が特に豊富な植物として知られています。いったいどんな納豆に仕上がるか楽しみです。
※ヨーグルトメーカーを調べてみて、現在売っているものは基本的に牛乳パックをそのまま保温するタイプが主流なんですね。我が家のヨーグルトメーカーは温度調整ができないものですが、今の製品は細かく温度調整ができるなど、機能豊富で驚きます。ただ、豆乳ヨーグルトならヨーグルトメーカーなんか不要です。健康に悪い牛乳も必要がありません。
ここまで読んで頂きありがとうございました。記事をシェアしていただけたら有難いです。 東倉カララ