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三年番茶は体を冷やさない健康茶
私の妻がマクロビアンなので、結婚当初から三年番茶に親しんできました。マクロビ的に三年番茶を簡単に説明します。私の大好きな紅茶、緑茶、ウーロン茶は陰性の飲み物なので体を冷やします。カフェインが有りますからね。それらのお茶を飲むと、トイレが近くなりますね。
それに対して三年番茶は中庸に近い陽性なので体を穏やかに温めます。体を冷やす事はあらゆる病の元になるので、体を温める三年番茶は健康茶と云うわけです。
三年番茶はカフェインを殆ど含みませんから、お年寄りから、妊婦、子どもまで安心して飲む事が出来る優しいお茶です。特に冷え性の女性は、飲むなら三年番茶です。
三年番茶の効能
三年番茶は製造過程が一般的なお茶と全く違います。茶葉の収穫の時期は冬。3年間刈り取りもせずに放置しておいた茶樹を枝ごと刈り取ります。それを粉砕した後に、鉄釜で焙煎します。その後半年以上熟成して再び焙煎して完成です。2度も焙煎されるので、茶葉に含まれるカフェインは昇華して、極くわずかしか残りません。
緑茶はカフェインが多いので、体を冷やします。三年番茶は逆に飲めば体を温めます。だから優しく、健康的なお茶なのです。
もちろんカテキンも緑茶同様多く含まれています。ですので風邪、インフルエンザ予防にも役立つと云われています。しかも体を冷やさず温めます。
食後に三年番茶をのめば、カテキン効果で虫歯、歯石の予防にも繋がります。まさに良い事ずくめの健康的なお茶が三年番茶です。
三年番茶の美味しい入れ方
土瓶、なければやかんや鍋に水1ℓを張り、茶葉を10〜15g（茶さじで3〜5杯ほど）を入れ火にかけます。沸騰したら弱火にして15分程度煮出せば完成。そのまま放置しても苦味が増す事はないですが、好みの濃さになったところで、別のポットに移し替えた方が美味しくいただけます。
三年番茶を通常の緑茶のように急須で入れれば、せっかくの茶葉が持つコク、ミネラルが少しも抽出されませんので、美味しくないし、もったいないですよ。
三年番茶と言えばこれ！ と云うほど、マクロビアンには有名なのがオーサワの製品。我が家でもこの番茶を長らく愛飲しておりました。
究極の三年番茶、「川根薪火三十年番茶」を発見！
これまでずっとオーサワの三年番茶を、毎夕食後飲んでいました。ですが、実を言うと私は三年番茶を美味しいとは思っていませんでした。確かに緑茶と違いカフェインが少ないので、夜眠れないという事は有りません。体を冷やさないので健康的なのでしょうが、コクがなく美味しいとは思えないのです。これは妻にはナイショの話です。
そんな妻が先日、北海道・道東の弟子屈町（てしかがちょうと読みます。でしくつちょうではありません）の辻谷商店で、三十年番茶なる物を見つけて、嬉々として帰ってきました。そうです、シャーも驚く三年番茶の10倍、三十年番茶です。普通の三年番茶の10倍はスゴイのでしょうか？ 名前だけでも凄そうな予感です。
この川根薪火三十年番茶は、静岡県の島田市川根町で生産されています。どうやらこの川根町というのは、スゴイ山奥のようです。そんな山奥に人知れず長年耕作放置されていた茶樹を元に作られたのが、この三十年番茶というわけです。30年もの間なんら手入れもされず放置されていたんですから、間違いなく茶樹は数メートルの高さにまで成長したジャングル状態でしょう。
有機、無農薬どころか、これぞまさに究極の自然農法で育てられた（いや勝手に育ったんですね）茶葉から作られたのがこの三十年番茶。しかも茶葉の品種が、ありふれたヤブキタではなく、在来種と云うところも素晴らしい。
在来種はヤブキタに比べると根の張りが強く広がるため、より土壌中のミネラルを吸収して、コクの豊かなお茶になります。口に含むと、とろりとして、味に厚みがあり、飲みごたえがヤブキタとは段違いです。
そんな訳で、この三十年番茶、口に１口含めば、その味のコクの濃さに驚かされます。お茶がとろりとしています。そして何も飾りの無いというかそっけないほど素朴な味わいなのに、滋養に溢れた、何とも言えない甘味を感じるその味わい、そして大地のエネルギーをたっぷりと含んだ味がします。これぞ究極の三年番茶です。
この川根薪火三十年番茶は、葉3割に対して茎が7割も入っています（オーサワの製品は5割5割です）。茎と云っても写真の通り、ほぼ枝です。10mm程の長さに切断された、直径5mmほどの枝が沢山入っています。開封して茶葉を見た時に驚きました。焚きつけに使えそうな枝です。
良い事づくめの三年番茶、特にこの三十年番茶は、コクがたっぷりで飲みごたえが有ります。そんな優しい健康茶ですから、マクロビを実践している人達に独占させておくのはもったいない。是非皆様の食卓に、三年番茶を取り入れてください。
こちらは3ｇ×20パック入りのティーバッグ
何故自然栽培、無農薬栽培茶が良いのか？
下記のリンク記事をじっくりと読んで下さい。日本は世界の農薬の在庫処分場です。日本以外じゃ次々と規制されて売れなくなってゆくネオニコチノイド系農薬ですが、日本では逆にどんどん残留農薬規制が緩められています。
嘆かわしい事に日本の農業を守るべき農業団体が、率先して農民にネオニコチノイドを推奨して使用させています。その結果が日本茶の「農薬汚染」です。外国に輸出する茶の農薬は厳しく規制していると云うのに、日本人が飲む茶葉に対する農薬の規制はゆるくなる一方。スーパーマーケットで売っている茶葉、ペットボトル茶の大部分の商品からネオニコチノイド系の農薬が検出されています。その数値はユルイ日本の規制値以下ですが、EUの規制値に照すなら200倍の濃度の農薬が出てきます。それを毎日飲んでいるわけです、私たちは。
ペットボトルのお茶を飲むと胸やけがしませんか？ 気持ち悪くなったりしませんか？ 私は必ずそうなります。だからそんな危険で不味いお茶は飲みません。
ですのでお茶は生産者の顔の見える、有機栽培、無農薬栽培、自然栽培の物を選びましょう。
今はサバイバルの時代です。人の命を平気で金に替える者が栄える時代です。自分の命、自分の家族の安全を守れるのは、自分だけです。国は、政府は国民を守りません。
リンク：日本のお茶に含まれるネオニコチノイド系農薬、全種類含有。ペットボトル飲料にも。過度に摂取すると健康影響への懸念も。自然栽培のスリランカでは全く検出されず（RIEF）
※探せば日本各地に安心して飲める、安全なお茶作りをしている茶園が沢山あります。お茶選びの参考にしてください。
ここまで読んで頂きありがとうございました。記事をシェアしていただけたら有難いです。 東倉カララ