何でも値上げで世知辛い世の中です。食料、衣服、税金、何でもかんでもどんどん上がって行きます。これじゃ何も買えません。我が家のような貧乏人にお金が回らないから、消費が増えないのです。アホ政策で経済が冷え込むのも当たり前です。
こんなご時世だから物品はなるべく買わず、今あるものをより大事にして使おうと思うのです。壊れたら直す! 綻んだら修復するです!
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衣服の修復にダーニング
私は服やジーンズに穴が開いていてもちっとも構いません。が、女房はとても気にします。そんなボロ服を着られるのは、女房の恥なんだそうです。
なのでついこないだまで着ていたはずの服が、何処にも見当たらないと云う事が良くあります。そしてその服がある日突然復活します。見当たらないと思っていたら女房が修復してくれていたのです。
特に最近の靴下はどうした事か、生地が薄いからか、おろし立てなのに直ぐに踵に穴が開いてしまいます。3足1000円の格安靴下なら、1か月もたないなんて事はよくあります。そんな衣服でも長く着続けるにはやはり、修復しかありません。
「おや踵に刺しゅうが?」
私は朝晩犬と散歩に出掛けます。そのためか靴下の消耗が激しいようです。気がつくと、こないだまで見当たらなかった靴下が復活しています。女房に処分されたのかと思っていたら、修復してくれていたのです。しかも芸術的に、かわいらしく。これなら修復したと言うよりも、何かのロゴ、もしくは刺繍したようにも思えます。その修復方法が、ダーニングでした。
女房が修復してくれた靴下をよく見てみます。カラフルな糸で、とてもかわいらしく修繕されています。子どものころに母親が靴下を修復してくれましたが、修復した場所が足の裏に当たりとても氣持ち悪かった事を思い出します。
ところがダーニングで直した靴下には、そんな不快感は有りません。直したのが判らない履き心地です。特に人に見せる場所ではありませんが、なんとなく芸術的でお洒落とも言えます。
ダーニングは簡単
我が女房曰く、「ダーニングは難しい事はない」と言います。ただセンスとアイディアが要求されるそうです。女房がダーニングを知ったのは、図書館でたまたま手に取った衣服のリペアの本がダーニングの解説書でした。その本を教科書に、ダーニングの手法を覚えたそうです。
ダーニングの世界は非常に奥が深いようで、より美しく、面白く修復するには、まだまだ覚えなければならない事が沢山あるそうです。習熟すれば習熟するほど、もっと試したいテクニックが出てくると女房は語ります。中々奥深い技術だと思います。
女房が手に取った本は、野口光さんの本で、彼女はダーニングの普及のために書籍をだけではなく、講習会も行っています。
日本の辺境からダーニングを学ぶために上京するのは中々大変な事ですが、女房は実家へ帰省する時などを狙って、講習会に参加できないか企んでいます。講習会でより多彩なテクニックを技術を学びたいと言っています。我が女房はダーニングにすっかり夢中です。
ダーニングを始めるのに必要なもの
ダーニングに最低限必要な道具は、針と、糸と、ダーニングマッシュと呼ばれる木の棒です。それと解説書があれば始められます。
ダーニングマッシュはその名の通りで、キノコ形の棒で、キノコの頭部分を台にして衣服に修繕を加えます。女房から頼まれて、ダーニングマッシュルームを買った時には、奇妙なものを買わされたなと思いました。これがこんなふうに役に立つとは思ってみませんでした。
我が女房もダーニングの上記の解説書を読み、ダーニングマッシュルームを購入して、さっそくダーニングに取り組みました。ダーニングの基本はそう難しいものでは無いようです。端で見ていて面白そうなので、私もやって見ようと思っています。
捨てようと思っていた服が、かわいらしく復活すれば、家計簿も大助かりです。良い事ずくめのダーニングに、あなたも挑戦してみてください。
ここまで読んで頂きありがとうございました。記事をシェアしていただけたら有難いです。 東倉カララ