電気が無くても、鍋でご飯をたく 災害時に役に立ちます
2018年には北海道大停電がありました。2019年は千葉県の広範囲で、台風被害のため10日以上停電するという災害が続いています。災厄は間違いなく、今後も続くでしょう。
そんな災害の際にとても困る事はやはり食事ではないでしょうか。私も北海道大停電を経験しました。その際に電気が無いからご飯が炊けないと云う声をずいぶん聞きました。
ところがご飯は鍋とコンロさえあれば簡単に炊く事が出来ます。コンロが無くても、たき火だって構いません。鍋でご飯を炊く方法を覚えておけば、こういった非常時に役に立ちます。それに土鍋で炊けばより美味しくご飯を炊く事が出来ます。
Table of Contents
鍋(土鍋)で白米を炊く方法
白米を鍋で炊いてみましょう。
1 まず米を洗います。
洗いますって書きましたが、糠の臭いが氣にならなければ、米なんか洗わなくたって全然平気です。さーっと、ゴミを流す程度で充分です(私はそれすら不要と思っています)。研ぎ洗いなんて、しなくて良いです。いい加減に洗った方がミネラルが多く残留します。水が透明になるほど洗うという事は、ミネラルを水とともに流しているようなものです。日本人はミネラル不足です。そして実際食べ比べてみると、洗わない米の方が美味しく感じます。
2 米を水に浸します。
夏なら30分、冬なら1時間もうるかせば(北海道弁で漬けるの意)充分でしょう。
3 鍋に米を入れ、水加減を観ます。
私の場合は鍋に手のひらを入れて、指の付け根の盛り上がり(握ると拳固になる部分)が水からちょっと出るぐらいを目安にしています。2合でも3合でも、いい加減な米の量でも、この加減で大抵大丈夫です。経験値で最適な水加減を見つけてください。
4 塩(当然、自然塩です)を3つまみ入れます。
現代人はミネラル不足ですので、塩は多めにつまんで入れています。
5 鍋を火にかけます。
最初は中火で。沸騰してきたら弱火にします。弱火にしたらそのまま10分間炊きます。
6 10分経ったら火を止めます。
この時点で不安でしたらフタを開けて中を確認します。汁気が多ければ、後数分弱火にかけます。
7 ご飯を蒸らします。
10分で充分だと思います。
8 フタを開けて、ご飯をしゃもじで軽く混ぜれば出来上がり。
↑我が家で使っているのは「NEWマスタークック3合炊飯用土鍋」。女房がある日買って来たもの。知らなかったこんなに高価な鍋を買わされていたとは、、、。
鍋でで玄米を炊く方法(びっくり炊き)
圧力鍋で玄米を炊いている人も多いと思います。これまでの経験で云うと、ご飯は土鍋で炊くに限ります。間違いなく、土鍋で炊いた方が美味しいです。圧力鍋で炊くと独特の風味と、歯ごたえがつき美味しく感じないのです。それに対して、土鍋で炊いた御飯はふっくらとして、うま味、甘味がとても増します。
では炊き方です。この炊き方は、びっくり炊きと云われる玄米の炊き方です。基本は白米と変わりません。
1 まずはお米を必要な号数を、ボールに入れ軽く洗います。
米に付いたゴミを落とす程度なので、さーっとで構いません。玄米ですから米をとぐ必要は全くありません。
2 夕食後に仕込むとして、最低1晩水にうるかしておきます。
3 うるかせた米を土鍋に移します。
水加減は白米よりも少し水を大目です。手のひらで測れば、指の付け根が完全に水没するくらいです。経験で好みの水加減を見つけてください。
4 塩(天然塩)を3つまみ入れます。
5 なべを火にかけます。
まずは中火で。沸騰し始めたら、弱火にして20分程火にかけます。
6 時間が来たら火を止めて、冷たい水1合を鍋に一気に入れ、水が米全体に廻るようによくかき混ぜます。
これがびっくり炊きです。
7 再び鍋のフタをして、中火にかけ、再び蒸気が勢いよく出てきたら弱火にして、さらに10分炊きます。
8 時間が来たら、火を止めて10分間蒸らします。
9 蒸らし終ったら炊き上がったご飯を軽くかき混ぜます。
これで出来上がり。
炊く途中に冷たい水を入れてご飯がびっくりする事から、ビックリ炊きと呼ばれています。この炊き方で炊くと、ご飯の量が通常よりも1.2倍程多くなるのが不思議です。ふっくらと炊き上がります。
※ビックリ炊きの場合は米の浸水時間が無くても、美味しく炊き上がります。急にご飯を炊かなければならない時、どうしても充分な浸水時間が取れない時は、ビックリ炊きが便利です。浸水時間ゼロで、直ぐに炊けます。
ここまで読んで頂きありがとうございました。記事をシェアしていただけたら有難いです。 東倉カララ